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abさんご〈ねむらせうた〉#3 [abさんご]

abさんご〈ねむらせうた〉あらすじ

眠る父の傍らで、
主人公は思い出していた。

自分が家を出てから、20年もの間、
父の方でも同じように、
これまで一度たりとも、
それを問わないままで、今日まで来たことを。

父の知らない娘の、
思うままに過ごした青春と、
その後今に繋がる中年の時代。

それは、
いくつかの恋とともに、
住まう部屋も、
食べるための仕事も、
ひたすら転々を彷徨った時間だった。

もの言わぬ
父は何を思っていたのだろう。

外は嵐と囁かれ、
目でうなづいた父は、
その娘の笑顔に、
胸の内を読んだようだった。

もはや、
生きながらえて
手を貸せることは何も無い。
それならば、
死んで手を貸そう。

生へ引き戻そうと思わない娘と、
生きようと意志しない父。

それが、
相手への最後の贈り物なのだという、
屈折した思いが、
死のベッドの眠気の中、
嵐と竹林のざわめきを子守唄に、
言葉も無いまま、夜が更けていった。

--もどって読む--
--つづきを読む--
 
(この章にでてくる言い回しとか)
臨終のときは立ち会えなかった主人公ですが、この父と娘にとっての最後の幕引きは、この嵐の夜だったということでしょうね。見事に家事係の気配を消し去ってのエンディングです。


・あらすじを最初から読むなら!
・この人今はいくつなの?How old are they?
・これは誰なんですか?呼び名七変化~主人公の父編主人公編家事係編

スヌーピー&暗い嵐の夜だった (スヌーピーの小説シリーズ)


タグ:あらすじ
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