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abさんご〈こま〉#3 [abさんご]

abさんご〈こま〉あらすじ

引越した海辺の町で、
父は娘をつれ出しては、よく長い散歩にでかけた。

道の分かれ目にくると、
娘が目をつむり独楽のように回っては、
どちらへ行こうか決めたりもした。

たとえどんな道が選ばれても、
ふたりだけのそれは楽しい時間だった。


そうしていま、
永かった時も過ぎ、
ようやく思い出の中へと、
安堵してそっと目を閉じてみる。

そこには、
また最初のふりだしまで
戻れたふたりがいて。

あの頃とおなじように、
笑いもつれながら、
楽しげに
なにも知らぬまま
道を選んでいる気がする。

--もどって読む--
 
(この章にでてくる言い回しとか)
「道が岐れるところにくると、小児が目をつぶってこまのようにまわる。ぐうぜん止まったほうへ行こうというつもりなのだが、どちらへだかあいまいな向きのことも多く、ふたりでわらいもつれながらやりなおされる。目をとじた者にさまざまな匂いがあふれよせた。aの道からもbの道からもあふれよせた。」(本文より)

とても美しいエンディングですね!最後にほっとできて良かったです。それに較べて家事係は可哀想なままどこかへ消えてしまいましたが(笑)

ながらくのおつきあい、ありがとうございました。

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著者:黒田夏子氏


・あらすじを最初から読むなら!
・この人今はいくつなの?How old are they?
・これは誰なんですか?呼び名七変化~主人公の父編主人公編家事係編

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タグ:あらすじ
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